ようこそ「口と顔の痛み.info」へ
ここは口と顔の痛みの診断と治療を専門とする、「口腔顔面痛専門医(歯科医)」と
関連科の医師によるHP(ホームページ)です。

口と顔の痛み.infoとは

口と顔の痛み.info」は原因不明の口腔顔面部の痛みに苦しむ患者さんと、口腔顔面痛の診断と治療を行う歯科医師(または医師)のための情報サイトです。 口腔顔面痛とは、英語のOrofacial Pain(oral(口)とfacial(顔)を組み合わせた造語)の邦訳で、文字通り口腔と顔面部に発現する痛みのことをいいます。また、口腔顔面痛学そのものもOrofacial Painと呼ばれています。 口腔顔面痛学は、米国口腔顔面痛学会(AAOP:American Academy of Orofacial Pain)を中心に、1990年代後半から急速に世界の歯科医学界に普及しつつある歯科の新分野です。本邦では2000年に一般社団法人 日本口腔顔面痛学会(jorofacialpain.sakura.ne.jp)が設立されています。

日本口腔顔面痛学会の専門医・認定医の居る施設の一覧表
専門医、認定医のいる施設 | 一般社団法人 日本口腔顔面痛学会 (jorofacialpain.sakura.ne.jp) 

特発性(非定型)歯痛/顔面痛、舌痛症、口腔内灼熱症候群と診断されてこのHPを訪れた方へ
「数ヶ月から数年にわたり、起きている間中 間断なく続く痛みが歯や口の粘膜に起こっている」、しかし「食事のときは痛みが消失する」という方は上記の病気の可能性があります。これらの病気は、まとめて「特発性口腔顔面痛」と呼ばれています。特発性(とくはつせい)とは、医学用語で「原因不明」を意味します。原因は脳の中で痛みの感じ方が変わっているからであり、根の治療や歯根端切除術、抜歯は無効です。まずは、5の「特発性口腔顔面痛」(リンク)の解説をご覧になってください。


歯科医師のための口腔顎顔面痛 脳と心と痛みの科学(2021/03/10刊)
Contents
第1部 身体疾患
1 筋筋膜痛(myofascial pain)
CHAPTER 2 頭痛
CHAPTER 3 神経障害性疼痛(神経痛)
CHAPTER 4 口腔顔面部の特発性疼痛疾患
      口腔灼熱痛症候群(BMS)
      持続性特発性顔面痛/歯痛(PIFP/PIDAP)
CHAPTER 5 運動障害
      不随意運動ージスキネジア・ジストニア
CHAPTER 6 虚血性心疾患第Ⅱ部 精神疾患
CHAPTER 1 精神疾患の分類と診断基準
CHAPTER 2 身体症状症
CHAPTER 3 パーソナリティ障害
CHAPTER 4 身体症状症患者・パーソナリティ障害疾患者への対応(危機管理)
CHAPTER 5 ~抑うつ障害群~うつ病
CHAPTER 6 ~強迫症および関連症群~醜形恐怖症/身体醜形障害
CHAPTER 7 ~統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群~統合失調症
CHAPTER 8 ~統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群~妄想性障害
CHAPTER 9 ベンゾジアゼピン系薬剤(抗不安薬と催眠鎮静薬)
CHAPTER 10 抗うつ薬


診断と治療の詳細は、私たちの本「口腔顔面痛を治す」の以下のページをご参照ください。 P27 脳の中で起こる痛み
P48 非定型歯痛
P58 非定型顔面痛
P61 舌痛症/口腔内灼熱症候群
P71 治療法 薬のリスト
P80 使わない方が良い薬(精神安定剤・睡眠薬)
P85 抗うつ薬の使い方と副作用

サイト執筆・責任者 井川雅子
静岡市立清水病院 口腔外科:https://www.shimizuhospital.com/healthcareservice/oral-maxillofacial/
( 054-336-1111  口腔顔面痛外来担当 毎週木曜日8:30-17:00:完全予約制 )
国際医療福祉大学三田病院 歯科口腔外科:https://mita.iuhw.ac.jp/clinic/shikakoukuu/index.html
( 03-3451-8121 口腔外科 毎月第3水曜午後:完全予約制)

■学会専門医
米国口腔顔面痛学会(AAOP) ボード認定専門医
日本口腔顔面痛学会 指導医、理事、2021年第29回学術大会大会長
日本顎関節学会 専門医
日本頭痛学会 専門医

略歴
1984年 東京歯科大学卒業
1984~1990年 慶應義塾大学医学部歯科口腔外科学教室助手
1990 年~現在 静岡市立清水病院口腔外科非常勤歯科医師
2011 年~2021年 日本歯科大学臨床教授
2012 年~2023年 神奈川歯科大学 非常勤講師